これは ドリコム Advent Calendar 2018 の9日目です。
8日目は ST さんによる、 Raspberry Piでさささっと自動運転したい です。

はじめに

はじめまして。新卒1年目でクライアントエンジニアとして働いています、清水です。普段はネイティブゲームアプリの運用・開発に携わっています。

ドリコムに入社して早8ヶ月、どのように過ごしてきたのか振り返ってみました。あくまで私の事例ではありますが、新卒エンジニアの仕事について、気になっている方に読んでいただけたら幸いです。

入社後の流れ

タイトルで「入社後すぐ現場に入れて」と書きましたが、具体的には以下のようなスケジュール感でした。

4月1, 2週目:ビジネスマナー研修、業務理解など

3週目:エンジニア研修(ゲーム制作)

4週目〜:配属先チームでの開発

5月下旬:バージョンアップ開発に参加

それぞれどのようなことをしていたのか、簡潔に書いていきます。

4月3週目:エンジニア研修(ゲーム制作)

1, 2週目については割愛。3週目は新卒エンジニアによるグループワークで、1つのゲームを制作するというものでした。

いくつかの必須要件を提示されますが、これを満たしていればどんなゲームでも構わないという内容。相談の後、クライアント担当・サーバー担当に分かれて4択クイズゲームを制作することに決まりました。

ドリコム Advent Calendar 2017 の12月9日に掲載された記事のタイトルは?

みたいなクイズを書いた記憶があります。流れるように宣伝しますが、他のエントリも読みたいと思った方は、昨日までの記事や去年のカレンダーもぜひチェックしてみてください。

こうして入社から3週間が過ぎ、次の週にはもうチーム配属が発表されて、プロダクトにアサインされていました。新卒研修は修了です。お疲れ様でした。

4月4週目〜:配属先チームでの開発

主にやっていたことは

  • バグ修正
  • デバッグ機能の作成

あたりです。これらの作業を通して言語の基礎や開発の流れを学び、その後、次のバージョンアップ開発が始まったタイミングで、私もある小さな機能のクライアント担当者として参加することになりました。

5月下旬:バージョンアップ開発に参加

ここまで、入社から約2ヶ月の出来事でした。この後は、周りの方々にたくさん助けられながらですが、先輩エンジニアと同じようなタスクを受け持って仕事をすることになります。

良かったこと

  • ユーザに価値の届く仕事を早くから任せてもらえた

ここが今日一番の推したいポイントです。

バグ修正やバージョンアップ開発はユーザ(=ゲームを遊んでくれる人)に快適に遊んでもらえるという価値、デバッグ機能はユーザ(=開発チームのメンバー)が快適にデバッグを行えるという価値を届けることができます。

大きなプロダクトの中で自分が実装した箇所をユーザに使ってもらえて、反応や感想がダイレクトに返ってくるのは、衝撃でした。人に喜んでもらえたという満足感・成功体験を得て、楽しい!もっと成長したい!と常に思えていました。

研修期間が短かったおかげで、この「価値を届ける」ことの大切さ・楽しさをいち早く知ることができ、仕事って楽しいんだ!と気付けて、今でも仕事に対するモチベーションに繋がっていると感じています。

 

  • チーム開発での動き方を早くから学べた

新卒研修では、同期のエンジニアだけで企画・設計を考え、自分達で素材を用意し、自分達で実装すれば良かったのですが、実際のプロダクトではそうはいきません。

プランナーさんの企画意図を汲み、必要なら相談や提案をし、デザイナーさんに素材を作ってもらい、サーバーさんと連携してデータを繋ぎ、クライアントが実装して、QAさんに動作確認をしてもらう……

そういった他職種との連携が必須です。誰が何について詳しいのか、この作業は誰が担当しているのか、この疑問は誰に聞けば解消できそうか、などチームに関する知識・判断も、連携の一種だと思います。研修がスピーディに終わり、チームでの開発に慣れた頃にちょうど次のバージョンアップ開発が始まったので、そんな他職種との関わり方をすぐ学び始めることができました。

現在は私にとって二度目のバージョンアップ開発の終盤ですが、一度目の経験を活かして色々な人との連携が上手く運べたと思っています。

 

  • 実装担当箇所に詳しくなれた

これは当たり前のことですが、自分が実装を担当した箇所には人より詳しくなれます。私の場合は入社後半年で「◯◯の機能については私が一番詳しい」という状況になったので、機能についての質問が私に回ってくることがあります。自分が一番詳しいという状況は、答えられないと悔しいという(良い意味での)プレッシャーになり、もっと深く知っておきたいと思う知識欲になり、きちんと回答できると自分の自信にも繋がります。

 

悪かった(?)こと

  • 開発環境に対するキャッチアップが大変

私の場合はエンジニア研修と配属チームで開発環境が異なっていたので、チームで実際の実装作業をしながら新たな言語・ツールに慣れていくのが少し大変でした。ただ、他チームへ配属された同期エンジニアも、研修時と異なる環境で開発している人が多いため、むしろ早い段階でチームの開発環境に慣れることができてよかった、という見方もできるかなと思います。

また、これも一概に悪いこととは言えないかもしれませんが、同期との研修期間を3週間しか過ごさなかったため、あまり深く関わらずに研修が終わってしまったことは少し心残りです。定期的に同期飲み会を開いて親睦を深めてはいるものの、皆の予定が合わずに流れてしまうこともしばしば……

おわりに

3週間で新卒研修を終えて現場に配属されるというのは、最初は不安しかありませんでした。配属当初も分からないことだらけで周りに質問ばかりして、こんな調子できちんと働けるようになるのかと……でも今思い返すと良いことの方が多かったと、この記事を書くことで再確認できたように思います。

ドリコムの新卒エンジニアについて、少しでも知っていただけたら幸いです。

 

10日目はChisono Kitahara さんによる、「私と仕事どっちが大事なの!?」にクリシン的に回答してみる です。