“ AI ”

こんにちは、ドリコムAI部・デザイナーの相澤です。
ゲーム開発の現場ではデザインやアートディレクションの業務を行っていますが、現在はAI部でAI活用促進のためのチームで活動中です。

近年、AI技術は急速に進化し、様々なビジネスシーンで存在感を増しています。

『画像生成AI』というカテゴリでも「Midjourney」や「Stable Diffusion」、Adobeの「Firefly」、直近では「FLUX.1」「Seedream 4.0」「Gemini 2.5 Flash Image」(通称:Nano Banana)など、AIの進化が大きな注目を集めています。

AIの登場を「仕事が奪われる」という脅威としてとらえる声もありますが、私たちはAIを「創造性を加速させる新しいパートナー」となり得る可能性を秘めているととらえています。

今回は「AI技術」をデザイナーがどのように業務に取り入れ、効率化やクオリティアップに繋げることができるのか、その「アイデア」をご紹介したいと思います。 続きを読む

こんにちは。ドリコムAI部の栃木です。 今回は私が取り組んでいる「ゲーム内のスキル・能力の組み合わせをAIに評価させる」仕組みについて、実際のアプローチとそこから見えてきた課題、そして今後の展望について紹介したいと思います。

背景:長期運用タイトルを悩ませる「組み合わせ爆発」

多くのソーシャルゲームでは、プレイヤーを飽きさせないために、常に新しいキャラクターやスキル、装備などが追加され続けます。これはコンテンツの魅力を維持するために不可欠な要素ですが、開発の裏側では深刻な問題を引き起こします。それは、検証コストの「組み合わせ爆発」です。 新しい能力が1つ追加されると、既存の無数の能力との間で相互作用をチェックする必要があり、そのパターンは指数関数的に増加していきます。人力での検証には限界があり、時として予期せぬ強力な組み合わせ(いわゆる「ぶっ壊れ」)が生まれ、ゲームバランスを損なうリスクも高まります。 この「膨大なパターンの組み合わせ」という課題こそ、AIが得意とする領域ではないか? それが、この取り組みの出発点でした。 続きを読む
こんにちは。株式会社DrecomでAI推進を担当しているAI部の吉富です。

本記事では、私たちDrecomが全社的なAI活用を促進するために行っている、イベント運営ツール環境整備という2つの軸での取り組みをご紹介します。

AIを一部の専門部署だけでなく、全社員が当たり前に使いこなすカルチャーをどう醸成していくか、少しでも参考にしていただける部分があれば幸いです。

1. 事例の横展開と相談の場を創出する「AI DAY」

まず、ソフト面でのアプローチとして、隔週で「AI DAY」という社内イベントを開催しています。
このイベントの主な目的は3つです。

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こんにちは、AI部の川口です。私はグループ会社のスタジオレックスから出向しておりまして、今回は、スタジオレックスの「ぼくとドラゴン(ぼくドラ)」 でテスト運用中の「分析用データ取得BOT」についてご紹介します 。
これまでデータエンジニアに都度依頼が必要だった分析データの取得を、AIの力で誰でも簡単に、そして迅速に行えるようにしたこの取り組み。開発の背景から、直面した課題、そしてAIと上手に付き合うための運用ノウハウまで、お伝えできたらと思います。 続きを読む

ドリコムが描くひととAIで繋ぐ新たなエンターテインメントの姿

ドリコムAI部 國安です。ドリコムのAI活用に関する連載を当ブログでお届けしていきます。今回はドリコムのAI活用に関わる全体像をお話いたします。

ドリコムは、モバイルゲーム開発で培った実績を土台に、総合的な「エンターテインメントコンテンツ企業」へと進化を遂げようとしています。ゲーム、出版、映像、物販・イベントといった多様な領域を網羅し、グローバルにコンテンツを提供することを目指します 。

この変革の核となるのが「IP×テクノロジー」戦略であり、その推進力としてAIの活用が不可欠だと位置付けています。AIは、私たちのあらゆるエンターテインメント事業におけるイノベーションの鍵となります。

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