これはドリコム Advent Calendar 2016 10日目です。
こんにちは、ちょこっとファーム アートディレクター(以下:AD)をしている田中(ひさのん)です。
前回の記事で差をつけることによってそれぞれのかわいさを引き出す!ということについて書かせていただきました。
ちょこファ AD (アートディレクター)の心得
https://tech.drecom.co.jp/chocofa-art-director/
今回は、イラストを描く前の段階。
ちょこっとファームの動物たちがどういうバランスで選ばれてゲーム内に登場するのかを少し紹介したいと思います。
イメージの合う動物!
まずイベントのテイストを考えて動物をざっくり選んでいきます。
動物のイメージとして和風・女の子っぽい・男の子っぽい…
などなどが一般的なイメージやちょこファの中でのイメージとしてできてきているので、雰囲気がマッチしている動物をチェックしていきます。
過去に出した動物や、図鑑などで探してきて選んでいます。
見せ方や色でイメージを変えることもできるのですが、
「昔話や日本で良く見かけるから和風のイメージが強い」だったり、
「一般的な物語で女の子役が多いから女の子っぽい」
「動物として強いから男の子っぽい」
などの一般的なイメージがあると親和性が高くなるので、そういう動物からピックアップしてくることが多いです。
出された動物をその時のモチーフやイメージに合わせて手書きのラフでいっぱい書きます。
この中からどんどん選ばれていきます!
動物としての違い!
前回の記事
でも簡単に触れましたが、「違い」によって個性がでるので、ここでは「動物としての違い」を意識しています。
たとえば…
-
動物の種類(犬・猫・鳥・げっ歯類など)
-
動物の大きさ
-
4足歩行、2足歩行
-
耳の形
…などなどを意識して、個性がぶつからないように動物を登場させています。
たとえば
形や種類、足の数も違ったものが選べてるけど、小さい子ばっかり…。
↓↓↓
おっきい子も入れてバランスをとろう(o^∇^o)
秋がテーマのイベントだったのですが、より秋感もでました。
ラフを入れ替えてー描き変えてーと、各役割だけでなく、イベント全体のバランスも見て、似たような動物ばかりになってないか見ていきます。
「おもしろい見せ方ができる」で一発採用!?
「その動物ならでは」の見せ方をラフではなるべく考えるようにしています。
「その動物ならでは」&今までにない見せ方ができているときは、この子にしよう!と即決することもあります。
その場合はその子は変えないように周りのバランスをとっていきます。
* 実際に登場した動物。
「親子」というテーマでお出かけするカルガモや、眠そうな顔のカピバラに寝袋を使わせています。
ラフはデザイナー全員で描くのですが、「その動物ならでは」の見せ方でおもしろい案がたくさんでてくるので、どの子も捨て難いときもたくさんあります。
*「卵焼き」というテーマで大根おろしに目をつけて、ひつじになりきらせる個人的にツボな案。
最後に
動物たちは
- モチーフに合うか!
- 個性がぶつかってないか!
- その子ならではの魅力があるか!
を基準に選ばれています。
前回でもご紹介した「違い・個性」をここでも意識しています。
現在ちょこっとファームに登場した動物はモチーフ替えなども含めて900体以上になります。
同じ動物でもイベントにあった可愛さ・個性を引き出せるように、動物を決める段階からいっぱい悩んで決めています。
次のイベントにはどんな動物が選ばれているか、ぜひ遊んで確認してみてください♪
ちょこっとファーム「ゆく年くる年」12/12(月)〜12/23(金)