これはドリコム Advent Calendar 2020 の11日目です。
10日目は 廣田 洋平 さんによる「Raspberry PiとLINE Botを連携してハムスターの環境を監視する」です。

はじめに

こんにちは、新卒エンジニアの小林です!
普段はサーバーサイドエンジニアとして、ゲームプラットフォームの開発に携わっています。
日頃コーディングをする際、エディタは何を使ってますでしょうか。
私は、業務ではVSCodeを使い、個人開発ではVSCodeの他に、AWS Cloud9を使っています。
今回は、個人開発にオススメなAWS Cloud9の魅力について話します。

AWS Cloud9

冒頭でエディタの話を始めましたが、Cloud9はクラウドベースの統合開発環境(IDE)です。
ブラウザのみでコーディング、実行、デバックが出来ます。

エディタの機能は、コード補間やコードフォーマット機能など、結構充実しています。
ローカルからのファイルアップロードもドラック&ドロップで楽々行えるので、不自由もしません。

テーマやフォントサイズも設定できるので、ある程度自分好みにカスタマイズできます。
実際に使用する際は、新たにEC2環境を作成するか、既存の環境を選んで開始します。
(インスタンスタイプを好きに選択できるので、開発に合わせて調整できる)

良かったこと

使用している環境に依存しない

ブラウザで完結しているので、ある程度のスペックがあれば動作しますし、OS依存もありません。
また、Cloud9上でどんなに重い処理をしてようと手元のPCが重くなったりしないのもいいところです。

リビジョン履歴をたどれる

Cloud9では、ファイルごとに変更履歴を保存したリビジョン機能がついており、時系列でファイルの変更状況が追えます。
「先週の変更を見返したい」「間違っていたからrevertしたい」などの時、簡単に履歴を行ったり来たりできます。
これが結構便利で、Cloud9を使っている理由の1つです。

作業していた状態から再開できる

手元のPCではなく、ブラウザを通して操作しているので、Cloud9を閉じた時と同じ状態から再開できます。これが複数のPCを切り替えて作業している時に便利で、家のデスクトップで作業途中のまま閉じ、外出先でノートPCを開いても同じファイル群を開いた状態で再開できます。
なので、PCが切り替わっても差分を取り込み直すこともなく、ファイルを開き直すこともないのです。
雑に中断して、雑に再開できます。

開発環境を準備する手間がかからない

公式で紹介があるように、多くのプログラミング言語をサポートしており、新たにプログラミング言語の勉強をしようとした時、手軽に触れます。
また、ライブラリをちょっと試してみたい時などでも手軽に作って、試して、壊せます。
手元の環境が汚れないので、結構良いです。

あまり良くないこと

お金が少しかかる

Cloud9を使用するために、EC2インスタンスの料金がかかってきます。
公式に掲載されている例
・t2.micro: 90時間(稼働時間) + 10GB(ストレージ) のとき、2.05 USD
無料のエディタを使っていると気になる部分ではありますが、サブスクサービスに加入したと考えれば安いものです。
Cloud9の使用をやめると、30分で自動休止する機能が設定できるので、ズボラな人でも消し忘れて無駄遣いすることもありません。

VSCodeやAtomの高度な拡張機能が使えない

VSCodeやAtomの拡張機能を多用している場合は、少し物足りなくなるかもしれません。

番外編

コラボレーション機能

リアルタイムで共同でのコーディングができるコラボレーション機能がついており、IAMユーザーを簡単にinviteして共同で作業できます。
これを使えば、ペアプロやモブプロをZoomやMeetで画面を映して、共有画面を通してあれこれやらずに、直接コードを見ながら行えます。 各ユーザーのカーソルの位置をリアルタイムで追えるので、
「これ」とか「ここ」で伝わります。

終わりに

明日の記事は 川俣純 さんの「月にはサンタクロースがいる」です。 ドリコムでは一緒に働くメンバーを募集しています!
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