ドリコム流アジャイルプラクティス「マグネットかんばん」について

クライアントエンジニアのたなきゅん@braveです。
クライアントエンジニアですが、認定スクラムマスターです!(重要)

ドリコム社内は割とアジャイル文化に前向きで、様々な取り組みが行われています。
(スクラムのプラクティスを取り入れている所が多いです)
かく言う自分も、社内向けにスクラムワークショップをやったりしました。

スクラムについて云々という話は色々な記事を先輩スクラム経験者の方々が書かれているので、社内でやっている、他ではあまりやっていなさそうな良い取り組み、面白い取り組みを紹介していきたいと思っています。

マグネットかんばん

現在所属しているプロジェクトでは、かんばん管理を面白い形でやっています。
(先人達の知恵なので、僕がやり始めた訳ではない)

※内容については実際のものではありませんので、あしからず。

縦軸 実装項目
横軸 必要作業

ベーシックなかんばん方式では、上流工程から下流工程へ準々に作業が移っていきますが、このかんばんは流れは関係なく、各要素を個別で管理しています。
(そういう意味では、ToDo/Doing/Doneで管理されたタスクボードに近い使い方ですね)

表面(白い時)

必要な作業が全て完了した状態を表します。(所謂Done)

裏面(赤い時)

マグネットの傾きによって状況変化を表します。(Todo〜Doing)
今所属しているプロジェクトでは

というルールで運用しています。

何が良いのか

縦軸、横軸を個別で見る事で「どこに負荷がかかっているのか」が非常に読み取りやすいです。
上に載せたものの場合であれば、下記のように読み取れます。

縦軸赤が多い 当該作業(企画/デザイン/エンジニアリング/etc)において、遅延が発生していたり、問題が発生している。
横軸赤が多い 当該内容(キャラA/キャラB/etc)において、実現が困難だったり時間がかかっているものがある。

また逆に言うと、縦軸/横軸で進捗度として見る事も可能です。

縦軸が全部白い 該当作業が全て終わっている。ボトルネックが今どこにあるか読み取れる。
横軸が全部白い 当該内容が全て終わっている。その価値の提供が可能である。

尚、軸が揃った時には「ビンゴ!」と叫びます。ビンゴした人には豪華景品を提供しましょう!

デメリット等

実際の使い方について

例では「キャラクターの実装」のような項目で書いていますが、実際こういった「ブラッシュアップが必要なもの」には微妙に向いていません。

では何に向いているのか?という点ですが

等が向いているかと思われます。(実際にそういった使い方もやっていますので、経験則も含みます)

例えば「運用系のデータアップまでの作業」の場合だと

とすると、イベントリリースまでに必要なことが管理できます。

「要素別の不具合管理」であれば、例えば「キャラクターに発生している不具合」にフォーカスした場合

とやってみると良さそうです。

おまけ

マグネットシートの形は、なんと言ってもやはり黄金比(1:1.618)がオススメです!!!!!
マグネットを使うので、ホワイトボードじゃなくても「とりなえずなんか鉄の壁や板」があればすぐ始める事ができます。

以上、今いるプロジェクトでの「面白いかんばん」 の紹介でした。

次回はスクラム(≒アジャイル)で起こる各種イベント(プランニング/デイリースクラム/ふりかえり等)について何か記事を書ければと考えています。