初めまして、ゲームアーキテクトグループの岩本です。
10月7日(土)〜8日(日)に『大八耐2017』を弊社ドリコムの無償貸出スペース「しぇあスペ」で開催しました。
そもそも『八耐』とは?
『八耐:八時間耐久作品制作会(仮)』は、8時間でゲームやCG、映像を制作し、参加者全員で発表するイベントです(制作物はアナログ、デジタル関係ありません)。そして、イベントの最後に発表と試遊会を通じて、新しい繋がりや見知らぬクリエーター同士の交流を深めるイベントにもなっています。また、個人参加だけでなくグループ参加もありますが、当日、初めて会った方とグループを組んで制作する参加者もいます。
東京での『八耐』開催の立ち上げ
『八耐』の始まりは、筆者が福岡工業大学短期大学部に在籍していたときに、弘中准教授(主宰者)と学生で立ち上げたイベントです。2011年の5月30日(月)に「第1回 八時間耐久作品制作会(仮)」を開催してから約6年ほどこのイベントを続けて取り組んできました。
同じように当時から『八耐』に関わって上京しているメンバーと、一昨年から去年にかけて主宰者の代わりに『八耐』を開催していた、現在teamLabの溝口が上京してきたことをきっかけに、東京にも『八耐』の文化を広げるべく、今年の6月25日(日)に『第1回 八時間耐久作品制作会(仮) in 東京』を開催しました。
ドリコムは、インターネットにおけるものづくり企業なので、学生時代から取り組んできた『八耐』と共通するものがあると感じ、また「しぇあスペ」があったため社内社外問わず開催できる!と思い、第1回目からドリコムで開催してきました!
ドリコムと共通している『八耐』の”モノ作り”とは?
当時の制作の様子
『八耐』では、自分たちが作りたいものを作ればいいというイベント設定にしています。
参加者側で何を作るか事前に決めてもらったり、または当日に何を作るか決めてもらっています。
普段、平日ではなかなか作れなかったり家で集中できなくてカフェで作業している、という方にとって最適なイベントではないかと思います。
参加に関して、プロもアマチュアも問わず、社会人も学生さんもウェルカムなイベントになっています。
また、途中参加でも途中退場でも問題なく、参加するか悩んでいる方には「見学だけでいいので”遊びに行く”感覚でいらしてください!」とお誘いして、『八耐』のイベント風景やどんな人が参加しているのかを直接見てもらったりしています。
※そのため『八耐』は、鈴鹿8時間耐久ロードレースの8耐とは、全く関係ありません。
『大八耐2017』とは?
今回開催した『大八耐2017』は、2日間の大イベントとして年に1度開催しており、今年で5回目の開催となりました。
通常の『八耐』は、1日限りのイベントとなっています。イベント当日は、10:00開始18:00制作終了となっており、18:00~19:00で発表や試遊会を毎回やっています。
会場は泊まれませんが、家に帰ってからも夜通し作業する参加者もいるので、その場合だと約24時間で『八耐』3回分の制作物も出てきたりします笑
下記は、大八耐2017当日の東京会場でのスケジュールになります。
【1日目】
【2日目】
『大八耐』では、毎年多くの企業様にスポンサーになっていただき、またゲストもお招きしています。 そこで、スポンサー様またはゲスト様に『大八耐』で制作された作品たちを審査していただき、その中からもっとも素晴らしい作品と選ばれた制作者たちには、各スポンサー様またはゲスト様から表彰されるイベントになっています。
ですが、表彰があるからといって賞や景品など用意はしていません。
このイベントならではだと思うのですが、『八耐』も『大八耐』もモノ作りと交流を目的としていますので、表彰には敢えて賞や景品を用意していないのです。
純粋にモノ作りを楽しみ、様々な技術を持ったクリエーターたちが新たな交流と繋がりが生まれる場として開催しております。
『大八耐2017』で制作された作品について
『大八耐2017』の東京会場では、約30人の参加(見学含め)があり、その中から15作品が2日間通して作られました。
弊社社員も参加していたので、ご紹介したいと思います。
尾崎の作品について
タイトル:蒸気式機工箒
製作期間:ここまで24時間+制作継続予定
解説:Steamで2D画像にノーマルマップを割り当てて擬似的に立体のような扱いができるツールを見かけたので実験的に使用してみました。
光の表現が生きる仕組みなので、機械にランプをたくさんつけたり、雷雨の中飛んでいる設定にしたりしてアニメーションさせています。
アニメーションのツールと組み合わせた時に不具合が出てしまったので、解決策を探しながら完成を目指したいと思います。
広井の作品について
タイトル:自動テストつきのRPGゲーム
製作期間:8時間
解説:RPG系戦闘システムと買い物システムを持ったゲームを作りました。
そして、ゲームのデバッグ機能として、ゲームを自動的にプレイ・クリアするシステムを作りました。
今回はゲームもデバッグ機能も単純なものしか実現しませんでしたが、
将来的に自動テストフレームワークへ昇華したいと思っています。
審査の結果…
今回の『大八耐2017』では、審査に希望するか参加者に確認し、2作品が審査に入りました。
そのうち東京会場から1作品、ゲストで審査された、福岡県Ruby・コンテンツビジネス振興会議 理事/ビジネス プロデューサーの勝屋さんから「福岡ビジネスデジタルコンテンツ賞のプロデューサーからの表彰」として選ばれました。
表彰された参加者とその作品
チーム名「おかむーと愉快な開発者たち」が制作した、作品名「kamatte: 勝手にマッチングしてお店の手配まで」は、twitterでタグ付けで「#彼女欲しい」「#彼氏欲しい」と投稿されたユーザー同士を勝手にマッチングさせて、ぐるなびのAPIを使って、勝手にお店を決めて勝手にマッチングさせたカップル(?)をそのお店に予約一歩手前までを手配するサービスとのことでした笑
最後に
交流会と福岡会場との中継の模様
今回の『大八耐2017』に初参加してくださった方々から、「楽しかったです!」という声をいただき、また次回、11月ごろに開催予定の『八耐』にも「次も参加します!」という声もいただいて、運営側としては大成功だったと感じています。
今後も『八耐』を定期的に開催していきますので、気になった方は是非ご参加のほどお待ちしております!
☆イベント開催のお知らせは、各SNSで告知しております。
facebook: https://www.facebook.com/hachijikan/
twitter: https://twitter.com/NPO_SPICE