これは ドリコム Advent Calendar 2021 の14日目です。
13日目は 山﨑 拓也 さんの iOSのPWA対応時に気をつけるべきこと です。

はじめに

こんにちは。
enza部のフロントエンドエンジニアの shohei_ono です。

私事ですが、注文住宅を購入することになりました。現在進行系で間取りなどの話を工務店さんと話しているんですが、本当に大変ですね。。。
そんな大変な家造りですが、今回はネット環境を作るにあたって何を考えたか、何を知っていたら良かったかを書いていきます。
※まだ計画中なのであくまでも机上の空論です。

快適なネット環境の実現

現代を生きていく上でネットって環境は非常に重要なものですよね。スマホ、PC、TV、ゲーム機などいたるところでネットワークに接続されています。現在、4人家族で2LDKの賃貸に暮らしています。Webフロントエンドエンジニアなので、仕事に関してはそれなりの速度が出ればよいかなと言う感じです。最近だとゲームや動画など大容量のものが多いので、ノンストレスな環境で生活したいですね。さらに、家のどこにいても速度が出ることが理想ですよね。

現在の家の環境で速度を計測してみました。平日の19:00頃に無線(5GHz)で測ってみましたが、ここまで速度が出るとは思いませんでした。何回か計測してみても平均はだいたいこのくらいの速度でした。現在の速度以上の家造りを目指そうと思います。

現在の接続機器と配線

我が家では、光回線を利用しておりONUとルーターの一体型のもの利用するというシンプルな環境になります。また、利用している周波数帯域と無線規格は2.4GHz: IEEE802.11b/11g/11n、5GHz: IEEE802.11a/11n/11ac です。現在の我が家の配置のイメージとしては以下のようになります。
現状はLANポートがONU/ルーターの場所にしかないため、有線を利用する場合はONU/ルーター付近のみでしか使えないようになっています。

ちなみに、現在の接続機器は以下となります。
  • スマートフォン x2(無線)
  • Amazon Echo (無線)
  • TV (有線)
  • NAS (有線)
  • PS4 (有/無線)
  • Nintendo Switch (有/無線)
  • PC x3 (有/無線)
  • 電球 x4 (無線)
  • プリンター (無線)
  • ルンバ (無線)
  • Dyson空気清浄機 (無線)
  • Fire TV Stick 4K (無線)
PCやFire TV Stick 4KでFULL HDの動画を見ても特にストレスは感じず、他の機器も問題なく動いています。やはり、1フロアで済む賃貸は機器・プロバイダが揃ってさえいれば比較的かんたんに安定した環境を作ることができますね。

電気図を考える

家造りをすすめる工程はハウスメーカー・工務店によって進め方は違うかと思いますが、僕の場合はこんな流れで進んでいます。
  1. 間取り
  2. 備え付けの設備
  3. サイディング
  4. 電気図
  5. その他いろいろ…
この電気図というところで、シーリング・コンセント・TV線・LANなどの話が出てきます。その図には、画像のような記号がついた間取りが出現します。
初見だと似たような記号がたくさんあって頭が少し追いつきませんでした。
僕自身、これを受け取ったあとにネット環境を考え始めました。間取り確定後に構造計算というものを行うため、構造計算開始後に間取りの変更ができません。(正確には変える場合はやり直しになって時間がかかるようです。) 僕は幸い間取りの変更をしなくても問題ありませんでしたが、そうならないために間取りを考える段階からネット環境も考慮しておきましょう。

まずは、どこで有線を使いたいか・どこまで無線を飛ばしたいかを考えてみましょう。光回線を利用する場合、基本的に一戸につき1本の光ファイバーを利用するかと思います。無線だけ利用できればいい場合は、どこにONUを置いたら無線を利用する場所まで届くかを考えるだけでOKです。有線を利用する場合は、どうやって各部屋へ分配していくかを考える必要があります。

次に有線の引き方です。引き方と言っても基本的に構造は同じになり、どのようにスペースを使うかの違いになります。
一つは、情報分電盤という、見た目はブレーカーの入っている箱のようなものを設置するケースです。その箱の中にはTV回線、ネット回線などを集結させて分配するための設備が詰まっています。そこにONUやルーターを収納・設置して各部屋にケーブルを分配していきます。

もう一つは情報分電盤の回線だけをまとめたものになります。機器の中では光回線の出力とネット回線の入力を行って、各部屋へ分配をします。ルーターから一本のLANケーブルをつなぐだけで各部屋へ分配してくれることになります。

最後の一つは、よく賃貸などで使われるコンセントのような光回線の出力をONUやルーターに接続するパターンです。複数の部屋に接続する場合はルーターから複数のLANケーブルをコンセント部分にさす必要があります。

上から順にスッキリとした見た目になりますが、スペースをしっかりと確保する必要があります。可能な間取りであれば情報分電盤を選択するのがいいかと思います。

各部屋で有線を利用する際は、ルーターから各部屋へ配管を通してLANケーブルを引いてきます。実際に利用するためには、回線工事のタイミングで空配管を通してケーブルを繋げることになります。配管がない場合、工事の費用が非常に高く付いてしまいます。必要ないと思っても空配管を通しておくことおすすめします。
電気図を考える際には、ぜひ上記を踏まえて考えましょう!

将来的な接続機器と配線

こちらが、現在考えている間取りと配線です。
正直有線は3Fには不要かと思ったのですが。前述したように、必要になったときに工事にすごく費用がかかるのでとりあえず設置してあります。なんなら洋室3にも設けようとも思っています。

接続機器は現在使っているものに加えて、各フロアにAmazon Echoや電球を使おうと思っています。最初は2Fだけに無線LANルーターを設けて運用していこうと思いますが、各フロアで速度が遅かったら無線のアクセスポイントを設けて改善しようと思っています。

さいごに

家を作る機会は滅多にないと思います。高価な買い物のため失敗もしたくないですよね。家を作る上で配線に関しては以下の2点をしておくことを強くおすすめします。
  • 間取りを考える段階でONUの接続方法・設置場所を考える
  • 空配管は使わなそうでも入れておく
まだまだ、作っている最中で実感するのはまだ先ですが快適な空間になることを祈りながら家造りをしていきます!!
15日目は 緑川凌 さんの記事です。

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