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ドリコムが描くひととAIで繋ぐ新たなエンターテインメントの姿

ドリコムAI部 國安です。ドリコムのAI活用に関する連載を当ブログでお届けしていきます。今回はドリコムのAI活用に関わる全体像をお話いたします。

ドリコムは、モバイルゲーム開発で培った実績を土台に、総合的な「エンターテインメントコンテンツ企業」へと進化を遂げようとしています。ゲーム、出版、映像、物販・イベントといった多様な領域を網羅し、グローバルにコンテンツを提供することを目指します 。

この変革の核となるのが「IP×テクノロジー」戦略であり、その推進力としてAIの活用が不可欠だと位置付けています。AIは、私たちのあらゆるエンターテインメント事業におけるイノベーションの鍵となります。

職種の壁を超えたAI活用。全社で取り組む意味

ドリコムにおけるAI活用の思想は、一部の専門家やエンジニアに限定されません。目指すのは、ゲームの開発・運用チームから、出版物の制作を担う編集チーム、映像や物販の企画チーム、営業チーム、事業推進をサポートするチーム、そしてバックオフィスや経営層を含む全ての社員が、業務の中で自然にAIと触れ合える環境です。

そのために重要視しているのは、個々のタスク、プロジェクト、部門、ひいては会社全体のワークフローの中で、社員が意識することなく最適なAIを活用できる、洗練されたUI/UXを提供することです。

この実現のため、私たちは使いやすいAIツールの導入(毎日のようにツール選定基準が変わるので大変ですが、、)や、自社開発のAI SaaSプラットフォーム『ai and』( https://www.aiand.info/ ) を全社で活用できる社内環境整備に注力しています。さらに、エンジニアだけでなく、非エンジニアの視点を取り入れたAI活用フローやUIを、誰もが自発的に提案・改善していく文化を作っていけたら、と日々試行錯誤しています。すべてのAI活用指針において、AIが定型業務を担うことで、人はより創造的な業務に集中することに力を入れていることは変わりません。

ドリコムの独自性

ドリコムのAI戦略の核心は、IP(知的財産)と、独自に蓄積してきたデータ資産との相乗効果にあります。10年以上にわたるIPコンテンツビジネスの経験から得られたデータは、AIによって新たな価値を生み出し、「IP=作品を育てていく」プロセスを強化します。

ドリコムが目指すのは、AIツールを導入するだけでなく、AIが組織の思考や行動に深く根差した「AIネイティブ」な文化の創造です。「皆で進めていくこと」を重視し、部門横断的な協力体制のもと、AIの可能性を最大限に引き出します。

そして、「データとAIの価値を勝手に分かる文化」、つまりAIの利便性や効果が誰にとっても自明となる環境を目指します。これは、ドリコムが大切にしてきた「挑戦の継続を重視する経営指針」とも合致します。失敗を恐れず新しい試みに取り組み、迅速に学びを得る姿勢 は、AI技術を組織に浸透させる上で不可欠です。文化なき新しいテクノロジーの推進は失敗するとの前提で進めています。

ひととAIが共に進化するドリコム

私たちのビジョンは、全社でAIを効果的に活用し、最高のエンターテインメントを創造することです。このビジョンに基づき、顧客要望を中心にしたAI駆動開発、IPとデータの慎重かつ効果的な活用、そしてAIネイティブな文化の醸成といった具体的な行動を積み重ねていく。その結果として、エンターテインメント企業の中でAIを最も先進的に活用し、業界の発展に貢献する存在となることを目指し、邁進してまいります。

このビジョンを体現する一つの答えが、昨年リリースしたプロダクト『ai and』です。ドリコムの開発現場でのドッグフーディングを経て、実践的な6つのUI/UXに落とし込んだこのAI活用プロダクトは、ゲーム業界に限らず、多くのコンテンツ制作企業様から注目をいただき、さらなる成長を見込んでいます。

これは短期的な効率化に留まらず、IPの価値を最大化し、クリエイターの創造性を解放し、ユーザーにこれまでにない感動を届けるための取り組みです。今回は、ドリコムのAIに対する基本的な考え方をお伝えしました。今後の連載では、このビジョンを具現化するための具体的な施策をご紹介していきます。AIと共に進化するドリコムにご期待ください。


▼「ai and」サービスサイト URL:https://www.aiand.info/
こちらはドリコムアドベントカレンダー2024の 12/6 の記事です。

こんにちは。
2024年に新卒入社したサーバーサイドエンジニアの加賀です。
早いもので今年も後わずかとなりました。
社会人生活もそろそろ1年経つ(まだ10ヶ月目だけど)という事で、
今回は社会人1年目で感じた事などを書いてみようと思います。 続きを読む

はじめに

こんにちは、クライアントエンジニアチームです。

今回はAndroidでリリースしているアプリを
Google Play Gamesへリリースするやり方について解説していきます。

Google Play Games(以降GPG)は2023年4月にベータ版がリリースされた
Androidと同じビルドでPC向けにアプリを公開することができるサービスです。
AndroidとGPGでビルドを分けることも可能ですが、今回の解説では省きます。

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こんにちは、TechInsideDrecom運営です。
ドリコムではコロナ禍から現在に至るまでリモートワークができる環境が続いており、オフィス自体も転居に伴いフリーアドレスに移行しておりますのでリモートワークで仕事をする方は多い状態です。
今回はドリコムのリモートワークの環境に関して今までTechInsideDrecomに投稿された記事からお伝えしていきたいと思います。 続きを読む

はじめに

これは ドリコム Advent Calendar 2021 の24日目です。
23日目は AnD00 さんの プロジェクトの行動規範を作ってチームの理想を描いてゆく です。

弊社内ではユーザの主要なデータの保存先としてRDBが使われるケースが多く、NoSQLを中心としたシステムを開発した経験のあるエンジニアが限られています。しかし新たなシステムを開発するとき選択肢としてNoSQLを選べることは有用だと思われるので、NoSQLを選択したときどのような課題があるか調査し、対策を検討しておくことにしました。

大小様々な課題があることは想像できますが、本稿ではAmazon DynamoDBのスキーマ設計に焦点を当て、実際に設計して直面した課題と、その解決方法を紹介します。 続きを読む